URA 地域主義建築家連合

古民家改修

奈良県

ご依頼いただく古民家改修はすでに増築、改築を繰り返したケースが多くみられます。こちらも元の建物は明治時代ですが、渡り廊下でつながった「離れ」ができ、外部に別建物であった水回りを建てなおしたり、その時代に応じての変遷があります。今の生活に適したものに改修するためにはその都度、全体の整理が必要です。また、今の改修が次の数十年にどんな意味をもつことになるかを考えます。

建築技術はその時代に応じて大きく変化していることを感じます。つくられたものには一つ一つ理由があって、今の技術とひとつ前の技術をうまく引き合わせるためには、ひとつ前の技術の「なぜ?」を理解するところから始まることを痛感します。施工チームと一緒になって考えなければ成り立たない古民家改修のおもしろいところでもあります。