道後温泉「ホテル古湧園 遥(HARUKA)」

愛媛県松山市道後

道後温泉「ホテル古湧園 遥(HARUKA)」

道後温泉街の山の手の老舗、ホテル古湧園は10月1日、環境配慮型ホテルとして建て替えオープンした。建物の運用段階でのエネルギー消費量を限りなくゼロにする「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証を、四国で初めて取得した。「人と環境に優しいホテル」として集客力の強化を図る。同ホテルは道後温泉本館から徒歩約1分の立地。

熱源には太陽光や太陽熱、ヒートポンプ給湯器を組み合わせている。断熱効果の高い複層ガラスの使用や人感センサーの空調・照明もコンピューター管理、1次エネルギーの消費を通常施設より年間61%削減できる設計で、「ZEB Ready(ゼブレディ)」の認証を受けた。和モダンがコンセプトで、鉄骨造8階建、延べ床面積約6000平方メートル、客室35平方メートルのスーペリアツインを中心に69室。最上階には道後温泉本館や松山城が一望できる大浴場、露天風呂、貸し切り風呂を備える。

新山富左衛門社長は「日本最古の温泉地に、最新の環境対応型ホテルとして生まれ変わった。環境に配慮しつつ、癒しを高める多彩な客室や絶景の露天風呂などで、これまで以上のおもてなしを提供したい」と話す。また、隣接地には、戸建てタイプで1棟貸切の「別邸 刻乃音(ときのね)」も新設。

時折道後へ足を向けると旅行者気分に浸してくれる、不思議な場所である。