宇和海のピラミッド遊子水荷浦(ゆすみずがうら)の段畑

愛媛県宇和島市遊子水荷浦

宇和海のピラミッド遊子水荷浦

水荷浦は、起伏に富んだリアス式海岸に突き出た岬の斜面に、城壁のような石垣が幅1m、高さ15m前後の段々畑を形成し、標高は高い所で約60m、平均勾配が約40度で、その段数は50段余を数えます。

江戸時代終わり頃にサツマイモ栽培で段々畑化し、明治時代末から大正時代にかけて、養蚕経営でサツマイモから桑へと切り替わり、養蚕で得た収入で石垣化が行われ、現在NPO法人「段畑を守ろう会」が設立され、景観保持・環境保全しつつ早掘りバレイショの栽培を主要作物とし、営農を持続的に行っています。

平成3年には農林水産省の「美しい日本のむら景観百選」に選定。平成19年には全国で3例目「国の重要文化的景観」に選定されている。
地域の人達が長い年月汗水流して築いたものは、時代を超えて次代に繋ぐ力がある。