建物と家具は一体のもの

大雪・熊蟄穴

昔から建物に似合う家具を設計する建築家は多くいます。
フランク・ロイド・ライト、アルヴァ・アアルト、吉村順三等々。
建物に合う家具を設計することで、お互いが高め合うことになり、一体感が増すように思います。

私が設計したベッドは、
・畳の床に敷布団で寝たい(機能)
・2台並べることもあれば、別々の部屋に設置することもある(機能)
・大工さんが作ること(製造)
という、機能と製造の条件がありました。

ベッドヘッドを腰窓やスイッチの高さよりも低くし、ダイニングテーブルのデザインに合わせたりしています。
ベッドは主張することのない素っ気ないデザインですが、建物全体に通じるデザインとして、この家に似合っています。

畳ベッド

「畳ベッド」
製作:福富建設(岩本健太)
設計:木下治仁建築設計事務所