愛知県名古屋市 山口邸

大野正博(DON 工房一級建築士事務所)

合理性とやさしさで二世帯を一つにする

 名古屋市から地下鉄で数駅。小魚が泳ぐ親水路が通る住宅街に建つ山口邸。緩やかな切妻屋根の2階建ての子世帯の住まいと、片流れ屋根の親世帯の平屋がつながる二世帯住宅である。コの字型の建物に囲まれた中庭では、スイレンの浮かぶ池から庭木の間へと水が流れていく。

 建物の庭側の面は、ほぼガラス張りになっていて、室内から庭が一望できる。建物に沿ってL字型の縁側があり、さらにウッドデッキが続く。室内の壁は、大壁が主体だが、一部は真壁としている。


 

延床面積 188.84㎡(1階129.34㎡ 2階59.50㎡)
敷地面積 273.50㎡
設計 大野正博(DON 工房一級建築士事務所)
施工 ㈱友八工務店
構造形式 木造在来構法
主な外部仕上げ 屋根/ガルバリウム瓦棒葺き
外壁/防火サイディング
主な内部仕上げ 天井・壁/土佐和紙貼り
天井/構造用合板現し
壁/クロス張り
床/杉フローリング板