雑誌「チルチンびと」別冊30号掲載 栃木県 無垢杢工房㈱イケダ
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3ページ て、ちょっとしたスペースですが、生活のなかではとても重要な場所になっています」とご主人のさん。また、キッチン部分が1段下がっているのは、髙山さんが「食事をつくる人と食べる人、リビングで遊ぶ子どもたちとの、目の高さが合うように」と考えたのだそうだが、これがかなり効いている。1段低いことで吹抜け上部まで見えるのもいい。心憎い配慮だ。「ご主人には悪いですが、1日の滞在時間の長い奥さまが楽しい家をと考えました」と髙山さん。 強い信頼関係のもとで 夫妻が家を建てるにあたっては、子どもをもって、体に良いもの・本物志向となったさんの思いにさんも共感し、大工のつくる本物の木の家で子どもを育てたいと考え、いくつかの工務店を回ったという。しかし、プランや費用面でしっくり来ず、材木を扱う、さんのお父さまの取引先だったイケダの紹介を受けた。驚いたのは、初めて事務所に行ったとき紹介された髙山さん、そして現場監督の竹之内和紀さんが、何とさんの高校時代のサッカー部の後輩だった。縁を感じた。そしてまた、池田光一社長の話にとても共感した。 「今だけ良ければいいのではなく、この家で育つ子どもたちの将来を考えて家づくりをされていると感じた。この人なら信頼できると思いました」(さん)。同社で建てた家を4軒見せてもらったそうだが、無垢材をふんだんに使う家の魅力はもちろんのこと、そこに住む家族と社長との強い信頼関係を感じ、誠意ある同社の対応にも魅力を感じた。 さんは、両親の時代からお世話になっている家相師の方に従って土地を購入、家相も診てもらったという。家相にこだわると、真南に開口部があってはいけないなどしばりがたくさんあったので、間取りは平凡になるだろうと思っていたところ、とても面白いプランが出され、「最初から非常に満足しました」(さん)。さんは髙山さんのセンスを高く評価し、また「常に最善を尽くしてくれた」ことを喜ぶ。現場監督の竹之内さんも「おとなしいけれど一生懸命で、決して否定的なことを言わない。イケダさんのカラーなんでしょうね」とさん。 また、自称「片付けベタ」というさんは、要所々々に収納スペースを依頼したが、「イケダさんは社内で建具や家具もやっておられるので、椅子にもテーブルにもなる子ども用収納など、アイデアを出すと何でもすぐ形にしてくれたのが、よかったです」と話す。 「大きな買い物を終えて、まずはほっとしています。多くの人に教わったり、人のつながりの大切さをひしひしと感じた家づくりでした」。さんの大きな満足が伝わってきた。

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