雑誌「チルチンびと」74号掲載 栃木県 無垢杢工房㈱イケダ

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る外観は、端正ながらもどこかホッとするあたたかさを持っている。　植栽が瑞々しいアプローチを歩いていると、庭のウッドデッキが目に入る。その大きさは４・５坪＝９畳分というから驚きだ。「ここで、こうやって家族でバーベキューするのが望みだったんですよ」とご主人。方々を探して手に入れたという大きな簾の下、バーベキューコンロで日々〝家キャンプ〞を楽しんでいるのだと言う。デッキでつながるリビングの開口部は引き込みサッシになっていて、開け放つと室内と庭がひとつながりになる。　そしてリビングにはデンマーク製の薪ストーブ。これもアウトドア好きのご主人の願いだった。「中学生の頃かな。友だちと川で火を熾して、もう争うみたいに肉を取り合って食べた楽しいキャンプの思い出があります。以来、ずっとアウトドアが趣味」と笑うご主人。薪ストーブも、一度薪を入れると灰になるまでずっと見ていたくなるほどだとか。同じくアウトドア好きの奥さんは「この家で、自然と一つになった暮らしがしたかったんです」と話す。窓を開ければ光や風が、木をふんだんに使った家に流れこんでくる。お子さんもウッドデッキが大のお気に入上右から時計回りに　／２階から吹き抜けを通してデッキを見る。室内はほぼ引戸なので、開け放てば一つの部屋のように感じられる。　／２階。板張りの天井が豊かな木の印象を与える。　／1階リビングの開口部。　／リビングからキッチンを見る。キッチンカウンターと一体になったダイニングテーブルはイケダで制作。191