雑誌「チルチンびと」102号掲載 栃木県 無垢杢工房㈱イケダ
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106収納場所も増えて「定位置ができた感じがある」と友恵さん。 以前住んでいた戸建て住宅には賃貸の期限があり「またアパートに住むより、子どもがうるさくても気にせず育てられる」と家づくりを考え始めた夫妻。勇誠くんに食べ物のアレルギーがあることから、自然素材の家のほうが安心だと思うように。イケダの家は自然素材だけでなく、モダンなデザインが二人とも気に入った。 ただ、家が完成するまでにはそれから5年近くかかった。予算内で希望の広さの土地が見つからなかったのが大きな理由だ。その間家事のしやすさは特に重要だ。洗濯物は平日は部屋干しだが、以前はリビングに干すしかなく、2階のクローゼットに収納するのも一仕事だった。今は洗濯機、物干し場、ウォークインクローゼットがすぐ近くにまとまっており、洗濯を担当する周太郎さんは「動線がいい」と喜ぶ。服以外のものも2階へ持って上がる必要がなくなり、取材・文=青木 遥栃木県無垢杢工房 ㈱イケダ1この日の昼食のメインは、薪ストーブで煮込んだビーフシチュー。2扉付きの無垢材の棚に、子どもたちの絵本やおもちゃなどを収納。3パンをビーフシチューにつけて。4フラスコに庭の植物を差す。 5ヤマボウシの実は皮をむいて口へ。庭のサツマイモももうすぐ収穫の季節。 6右からイケダの池田晃徳さん、竿尾さん一家。  7・10広いウッドデッキにテーブルを出して食事をしたり、夏にはビニールプールを出したり。 8宇都宮産の大谷石。 9・11深い軒があり、雨でも駐車場から玄関へ濡れずに行ける。駐車場奥には勝手口も。保育園の帰り、子どもを連れて荷物が多くても便利。イケダの設計担当者は、候補地を一緒に見にいくなどゆっくりと家族に寄り添った。「親身になってくれたので、任せても大丈夫だと思いました。大きい買い物だからこそ、人は大事だと思うんです」(友恵さん)。イケダでは営業から設計まで一貫して同じスタッフが担当する。夫妻の希望を担当者が図面に起こし、形にしていった。この家での休日を活力に 薪ストーブを入れるか悩んだという夫妻だが「入れずに後悔するよりは」と導入を決めた。周太郎さんは自分で薪を集めたいと、広木製建具や家具もイケダならではだ。 平屋を希望した大きな理由は「楽に暮らせる」ことだと周太郎さん。3412

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