雑誌「チルチンびと」102号掲載 栃木県 無垢杢工房㈱イケダ
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1柿の木はもともとあったもの。この木を含め、庭に3本の木を残すように設計された。少し渋みがあるので、今年も干し柿づくりに挑戦する予定。 2庭のヤマボウシの実を摘みに。 3写真左奥に見えるのが、イケダの高い技術を生かした木製格子の建具。 4・5垂木や野地板が見える天井は友恵さんのお気に入り。 6すっきり片付いている竿尾家。この家に越す前に「断捨離」を敢行。「本当に気に入ったものを長く大切に使う生活が憧れでした」(友恵さん)。104暮らしのさまざまな理想を叶える家は、5年にわたるイケダとの付き合いから生まれた。居心地よく快適な空間で過ごす時間が、家族の日々の活力となっている。休日にやりたいことが増えた木の家 秋、竿尾家では6歳の勇ゆう誠せいくんと3歳の佳けい吾ごくんが庭へ出て、赤く色づいたヤマボウシの実を摘み、皮をむいて口に入れる。初夏には保育園に行く前にブルーベリーを摘んで食べていた。「子どもの頃、祖母が庭で畑をつくっていました。採ってきて食べるのがとても楽しかったので、自分も子どもたちと一緒に食べたいと思っていたのです」と奥さんの友恵さんは話す。庭木に加え、自分たちでもトマトやサツマイモなどを育ててきた。 ほかにも、この家は一家のさまざまな理想を叶えている。共働きの竿尾家では休日の心地よさが重要だ。以前の家は隣家の目が気になり、昼間もダイニングのカーテンを閉め切って、休日はすぐ外に出かけていた。しかしこの家に住み始めてからはほとんど出かけなくなったという。夫妻ともリビングがいちばんのお気に入りだ。「ここで庭をぼーっと眺めているんです。ぼーっとしすぎるくらい」とご主人の周太郎さん。友恵さんは床に寝転がって杉板の勾配天井を眺めるのが好きだという。「床も無垢材だし、木が気持ちいいというのもありますね」(友恵さん)。イケダではすべて栃木県産材を使い、自社で製材から行う。美しい栃木県宇都宮市 竿尾邸  設計・施工=無垢杢工房 ㈱イケダ写真=畑 拓栃木県無垢杢工房 ㈱イケダ12

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