雑誌「チルチンびと」82号掲載 栃木県 ㈲響屋
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160趣味を思い切り楽しみたいというのもコンセプトの一つ。薪ストーブもスピーカーのデザインと調和するように選んでいる。 ところで響屋では10軒中9軒の建主が薪ストーブの設置を希望するという。木の家を選ぶと、暮らし方もできるだけ自然に沿った形にしたいと考える方が多いそうだ。ボタン一つで動く暖房器具もあるけれど、薪ストーブには火を見ているだけで安らぎ、家族の絆を育む、ほかには替えがたい喜びがある。「暖房にしろ料理にしろ、人の生活の原点はやっぱり火のある暮らしですよね」(明弘さん)。 ゆったりと夫婦二人の時間を楽しみたい―。そして今後、自分たちと同じように暮らしに「+αの大人の楽しみ」を求める方に対して、この家が提案できればと渡辺さん夫妻は考えている。 そんな二人のもう一つの共通の趣味が毎日の晩酌。「今日はどこにする? なんて、映画を見ながらリビングで飲もうとか、ダイニングで音楽を聴きながら食べようよとか、そんなことを話しながらこの家を楽しんでいます」(響子さん)。右:2階多目的ホール。夫婦それぞれの個室と水まわりがつながる。 左上:家族用の水まわりはひと続きに。床にもタイルを使用。 左下:大壁ですっきりと美しい階段室。

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