雑誌「チルチンびと」82号掲載 栃木県 ㈲響屋
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159上:キッチン。落ち着いた色味のタイルを使用した。 左:ダイニング越しにバーカウンターを見る。上、左上:ダイニングから直接出入りできるテラスで昼食。 左下:この日のメニューはサーモンとイクラのカルパッチョにきのこと野菜のキッシュなど。家では気兼ねなく人を招くための工夫を大事にしている。寝室や家族用の水まわりなどプライベートな要素はすべて2階に配置し、1階であればお客さんがどこに入ってもいいプランにしている。そしてLDKをあえて別々にしたことも、長居しても窮屈な思いをしないための工夫だ。 「たとえば、まずはダイニングで食事を。その後はリビングでくつろぐ人もいれば、バーカウンターでお酒を飲む人がいたり、あるいはテラスで外の空気に触れる人がいたり。みんながずっと同じ場所にいるよりも、いろんな居場所をつくったほうがリラックスできますよね」(響子さん)。かといって完全に分断されるわけではなく、暖簾や段差で緩やかな区切りをつけている。 二人の共通の趣味は音楽。中でも好きなのはやっぱりジャズ。家に居る時間はお気に入りのアーティストの演奏を聴いて酔いしれるという。明弘さんはサックス、響子さんはピアノを演奏し、この家には防音室も完備している。こうした自分たちの好きな音楽を好きなだけ

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