雑誌「チルチンびと」101号掲載 栃木県 ㈲響屋
1/4

地域主義工務店の会…①178木の家と響き合う慈しみ育てた庭 響屋栃木県 猿山邸住宅街の中でもひときわ緑の濃い一画に佇む猿山邸。浩臣さん・貴子さん夫妻は、2011年に家を建ててから、少しずつ庭に手を入れてきた。歳月が育んだ庭は、住まいと調和し、一家の暮らしを豊かに彩っている。 家の前には芝生が広がり、大きなカシの木の下には何種類ものハーブが茂る。訪れる人が思わず歓声を上げる美しい庭は、夫妻がコツコツと手を入れて育ててきたものだ。「当初は草ぼうぼうで何もなかったんですが、楽しみながら少しずつ植えているうちに今の状態に。でもこれで完成形ではなく、まだまだやりたいことはいっぱいです」と夫妻は笑顔で話す。 宇都宮市内のアパートに暮らしていた夫妻が、家づくりを考えたのは10年以上前のこと。土地探しと同時に住宅展示場を見学したが「今はきれいでも経年劣化が予想でき、自分たちが建てたい家はこういうものではないなと感じました」と浩臣さんは振り返る。そこで家づくりに関する本や雑誌を調べるうちに暮らしを楽しむための家12文=上野裕子写真=川辺明伸

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る