雑誌「チルチンびと」 74号掲載 人を生かし風土を生かす家づくり 栃木編 「新しい 地縁の創造 価値観がつなぐ ユカリノミチシルベ」
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ケダの設計士・髙山毅さん。「普通 のオープンハウスのように、衣食 住のうち〝住.だけを特化して見 せることに疑問がありました。そ れで、栃木でできる衣食住に出会 える場をつくりました」 〝食.の芳賀町のフレンチカフェ 「 mikumari」をはじめ、〝住.では イケダのほか、室内のしつらえに は宇都宮の古道具店「古道具あら い」と雑貨店「 ATELIER n°1 8 TRAVAIL 」(本誌 67 号)が参加。こ れらの方々は、イベントの構想以 前から髙山さんが好きで通ってい た店や、その店の紹介という縁か ら広がった〝ユカリ.のネットワ ークである。  それぞれたくさんのファンのい る店舗が一堂に会するとあって、 イベントは満員御礼。2010年 11 月に宇都宮で行われた「 vol .1」 の際は200人、今回の「 vol .2」 では510人の来場者があった。 また、このイベントがきっかけで すでに2軒の家を建てることが決 まったそうだ。〝ユカリ.は着実に 広がっている。  ただし、と髙山さんは言う。「こ のイベントは決して工務店の客を この場所で、 人と人が出会い、 「縁 ユカリ 」が つながってゆく。 「ユカリノミチシルベ」が行われたN邸。ふらりと立ち寄れる雰囲気。 上/邸内にはところ狭しと商品や作品が並び、制作者が出迎える。 下左・中央/「古道具 あらい」 店主の荒井正則さんがレトロな器械でつくったかき氷は大人気。シロップはmikumariとpagodaのコラボ。 下右/台所脇の窓を利用して販売用のカウンターにしている。 暮らしのすべてを見られる 新しいコミュニティ  

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