雑誌「チルチンびと」93号掲載 茨城県 菊田建築㈱
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163木、紙、ホタテ貝と       光と風でできた家「建築中は地元の知り合いがよく見に来ました。手間をかけていたので僕の新居だと思ったらしく、モデルハウスだと話したら驚いてました」と言って快活に笑う菊田康人社長。菊田建築では1棟1棟、手間を惜しまずていねいに建てるのが基本だ。昔ながらの技術の継承を目的に大工は社員制をとり、木材は手刻みを守る。基礎や建具、電気、鈑金、左官などの協力業者は皆「手抜きを知らない職人の鑑ばかり」というよき仲間に恵まれた菊田社長は設計に腕を振るう。同社初のモデルハウスでは、健康的に暮らせ、住まいが長持ちすることをテーマに家の性能アップに最も力を入れたという。熟慮したのは、つくばの厳冬への対処だ。窓をたくさんとって豊富な採光を実現。テ上2点/4人家族を想定しており、2階は何に使ってもよい。仕切りも可能。左の障子を開けるとキャットウォークがあり1、2階の空気を循環する。右下方の障子を開ければ1階のダイニングが見える。正面の障子の先はインナーバルコニーで木組が見事。 下/キッチンの梁。

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