動線のよさ。キッチンの真後ろに洗面室があり、物干しスペースも備えている。洗面カウンターは広めなので、アイロン掛けもできる。主な家事がこの一角で完結するような設計だ。共働きで仕事に家事に育児にと忙しい夫妻にとって、使い勝手のいい間取りは必須条件だった。ご主人も「使いやすくていいですね」と、満足げだ。 広々と開放的なLDKを元気よく駆け回る長男。それを見守る両親の表情は安らぎに満ちている。「いちばん変わったのはこの子かもしれません。あんなに外遊びが好きだったのに、今ではすぐおうちに帰りたがるんですよ」と笑う奥さん。「私たちも落ち着いて過ごすことができています。木のぬくもりのおかげかな」と言うご主人の言葉に、充実した一家の暮らしぶりが表れていた。所在地：福島県郡山市家族構成：夫婦＋子ども１人敷地面積：227.23㎡ 延床面積：112.61㎡（１階67.07㎡ ２階45.54㎡）竣工：2018年12月（工期2018年9月～12月）設計・施工：㈱増子建築工業 構造形式：木造２階建て主な外部仕上げ： 屋根＝洋瓦葺き 軒天井＝珪酸カルシウム板厚12 ジョリパット吹き付け 外壁＝窯業系サイディング ジョリパット吹き付け主な内部仕上げ： 天井・壁＝珪藻土塗り 床＝杉板76“傾聴”の姿勢を貫いた。「お客さまのイメージをいかに形にできるか。要望をていねいに聞きとることが大切だと考えています」と話すのは、設計を担当した塩沢光浩さん。鈴木さん夫妻の場合、好きな雰囲気や機能的な要望がはっきりとしていたため、「こちらとしては助かりました」と増子則満専務が続ける。無垢の木が生むやすらぎに包まれて 南仏に憧れがあった奥さんは、瓦屋根と白壁は譲れなかったのだとか。内部も柱や梁を現しにしつつ、洋の雰囲気に。また、最もこだわったのが家事要望を満たしながら統一感を演出する２１
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