雑誌「チルチンびと」100号掲載 福島県 ㈱増子建築工業
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74長男が大きくなるにつれ、家づくりを考え始めるようになった夫妻。強く望んだのは、人にやさしい安心できる素材と、忙しい共働き夫妻を助ける家事動線や機能性だった。 写真=五十嵐秀幸 文=内田珠己 住宅街にふと現れた、オレンジ色の瓦屋根に白壁が目を引く、洋風の家。春のやわらかな日差しを受けて、ひときわ明るく若々しい印象だ。ぽかぽかと心地よいデッキに座りながら「お父さん、こっちにおいでー」と、長男が上機嫌な声をあげる。鈴木さん一家のなごやかな日常の風景だ。 夫妻がこの家に引っ越したのはわずか3カ月前。真新しい空気が家全体を包んでいる。長男が生まれ活発に動き回るようになった頃、夫妻は家づくりを考え始めた。アパート暮らしが窮屈になってきたと同時に、ご近所に気兼ねなく子どもがのびのびと走り回れる環境にしたい、との思いが強くなったという。 土地を探す過程で、郡山市にある増子建築工業を知った。モデルハウスを初めて訪れたとき、無垢の木の香りや1オレンジ色の瓦屋根は4色使いのグラデーションだという。 2日当たりのよいデッキは長男のお気に入り。福島県㈱増子建築工業鈴木邸使い勝手と住み心地を叶えた洋瓦と白壁の家12

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