雑誌「チルチンびと」87号掲載 福島県 ㈱増子建築工業
2/4

139広間の奥には薪ストーブ。吹き抜けの高さは抑えて薪ストーブで1階をほどよく温め、暖気が上階にまわるよう高さ関係を考えた。吹き抜け上部の障子を開けると、2階ホールが。ストーブはダッチウエスト社のエリート。ではなく杉に檜に松、そしてケヤキを使っているのだ。 「材によって脂の出方が異なるから、時間が経てば、もっと色合いが変わってくるよ。住みながら、その違いを楽しんでほしいんだ」もりを届ける。 そしてこの吹き抜け、上部には若い家族を見守るように逞しい梁が4本架かる。よく見ればこれらすべて、木目や色合いが微妙に異なる。それもそのはず、同じ樹種中央の梁が松、左が檜で右が杉。正面奥の桁は杉。赤みを帯びて脂分の多い松、経年で黄みがかり脂分の少ない杉など変化もさまざま。

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る