雑誌「チルチンびと」102号掲載 熊本県 ㈲金子典生工房
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3東京に住んでいた夫妻は、いつからか化学物質過敏症を発症した。プラスチック製品や洗剤、合板でできたテーブルなど、身の回りのありとあらゆるもののにおいのせいで頭が痛くなり寝込んでしまうことも。そのうちに電磁波アレルギーや食物アレルギーも併発。「すぐ東京から離れてください、と医者に言われ、大変だ、どこかに逃げよう、と家探しの長い旅が始まりました」(ご主人)。澄んだ空気と自然を求めて、軽井沢へ、次にご主人の出身地である北海道へと引っ越したが、どちらも過敏症の改善には至らなかった。「外の空気は綺麗でしたが、今度は家の中のにおいが気になり、寝る時以外は常に窓を開ける生活でした。軽井沢も北海道も冬季は極寒でしたが電磁波アレルギーのため暖房を体にやさしい環境を求め45671・2外観。 3リビング。テレビはなく鳥のさえずりや風の音が心地よい。テーブルと椅子も棟梁の手づくり。 4木製のオリジナルキッチン。 5保存食。手前からトウモロコシ、高菜、大根の漬物。 6キッチンの流し台下の収納は、移動可能になっていて、空いた空間に薪ストーブの暖気が行く。 7薪ストーブで、クッキーやパンや焼き芋を焼き楽しんでいる。

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