雑誌「チルチンびと」別冊50号掲載 熊本県 エコワークス㈱
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124標準仕様としており、先の平成28年熊本地震でも倒壊した家はなかったという。 夫妻からの、主な家づくりの要望は、終の住処になるので平屋にしたい、木のぬくもりを感じられる床座の暮らしがしたい、子どもが走り回れるよう、子ども部屋を朝日が入る東に配置して自分たちで起きられるようにしたい、など。 こうした要望を踏まえ、家族がのびやかに暮らせる家をコンセプトに家づくりが進められていった。ひと続きのリビング・ダイニングには縁側のようなデッキを施し、庭と部屋がゆるやかにつながる。そして家族で使えるスタディコーナーを設け、和室とは建具なしでオープンな空間に。キッチンを中心に回遊動線を配し、水まわりを集約することで家事効率を高めている。 取材に訪れたのは、Uさん一家が暮らし始めて2カ月という時期だったが、住み心地はとても満足とのこと。OMは太陽光発電を備えたクワトロソーラーを導入し、ゼロエネルギーを達成。2カ月の光熱費収支はプラスになったという。「夏のDOMAくーるも涼しく快適でしたが、冬のOMの心地よさも光熱費も楽しみですね。この家は空気がきれいな感じで、持病の頭痛が軽くなり驚いています」とご主人。「モデルハウスと同じ感動がこの家にあります。家族で楽しい思い出をたくさんつくっていきたいですね」と奥さんも笑顔で語ってくれた。上/将来2室に分けられるように設計された子ども室。室内には杉の腰板を巡らせている。 右/キッチンから通路を介して書斎、さらに書斎の窓から山並みの風景が楽しめる。 中/テーブルと本棚を造り付けた書斎。 左/キッチンの背後に浴室・洗面など水まわりを集約している。

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