雑誌「チルチンびと」別冊48号掲載 熊本県 エコワークス㈱
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119 熊本市内の自然豊かな住宅街に佇む品川邸は、リシン吹き付けの外壁や玄関前の格子の目隠しなど、さりげない和の風情が漂う住まい。「ごめんください」と玄関に入った瞬間、心地よい木の香りに包まれる。幼い姉弟が元気に出迎えてくれたかと思うと、すぐに階段を駆け上がり、2階で走りまわる足音が聞こえる。 夫妻に導かれて室内に入ると、吹き抜けの伸びやかなリビングに思わず目を見張る。「子どもたちが自由に走りまわれる家にしたかったんです」とご主人。これまでのアパート暮らしでは周囲を気にして「静かにしなさい」が口癖になっていたそうだ。見上げると縦格子の柵越しに2階を駆けまわる姉弟の姿が見え隠れする。「キッチンからも2階の様子までよくわかるんですよ」と赤ちゃんを腕に奥さんが微笑む。アイランドキッチンは料理が大好きという奥さんの要望だった。「子どもたちと一緒に料理を楽しむのが夢でした」。 品川さん夫妻が家づくりを決意したのは、4年ほど前のこと。近所に2階ホールからリビングを見下ろす。吹き抜けを介して、家中どこにいても家族の気配を感じることができる。左:庭にも出られるウッドデッキにはオーニング(日除け)を設置。 右:床の間を設けた和室。Rをつけた下がり壁が和の趣を醸し出す。 子どもたちが自由に走りまわれる家

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