雑誌「チルチンびと」別冊12号掲載 福岡県 ㈱未来工房
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4ページ 合うデザインでご主人の愛情を感じさせる。ダイニングテーブルもご主人の作。「このテーブルが早く古びた感じにならないかと楽しみにしています。子どもがフォークで傷つけていたりすると、ふつうの親なら怒るところでしょうが、私はよしよしと喜ぶんです」と千秋さん。パッチワークも洗ったりして色落ちすると、それがまた味になる。どこか使い古された感じのあるほうが、この家に合うことを千秋さんはよく分かっている。  そんな千秋さんの好みを、[未来工房]の担当者はすぐに理解してくれた。壁紙や照明などを選ぶときに持ってきたカタログは、いずれも好み通りだったという。「[未来工房]の人たちは、私がイメージしているものを一所懸命探してくれて、なんとか希望をかなえようとしてくれました。だからこの家ができたと思っています」  ゆくゆくはパッチワークの教室が開けるように、千秋さんの趣味の部屋は中2階に設け、独立して使えるようにしてある。キッチン裏のユーティリティでも作業できるように、デスクが置いてある。  老後は「ターシャ・テューダー(注)みたいに暮らすのが夢」と千秋さん。まだまだ先の話だけれど、その夢はきっとかなうに違いない。

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