雑誌「チルチンびと」別冊12号掲載 福岡県 ㈱未来工房
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3ページ 飴色のパイン材と白い壁、チェック柄の布張りソファ、パッチワークのクッションやラグ、大小さまざまなバスケット。カントリースタイルでまとめられた香山さんの住まいは、家そのものと、置いてある家具や小物のテイストがよく合っている。その加減も見事で、奥さまの千秋さんのセンスを感じさせる。「でもこの家に越してから買ったのはパーティションくらいで、あとはすべて独身時代や前の家から使っているものなんですよ」。子どもの頃から、アメリカのテレビ番組「大草原の小さな家」に憧れていたという千秋さんの好みは、一貫している。  家のそこここに飾ってあるパッチワークは、千秋さんの手づくり。もう10年以上習っていて、その腕前は玄人はだしだ。パッチワークには木の質感がよく合う。だから千秋さんは、家を建てるならログハウスがいいと思っていた。そんな折、たまたま[未来工房]のモデルハウスを見に行って、一目ぼれ。無垢の木に、自然塗料や羊毛断熱材、燻煙木材などを用い、シックハウスの心配もなく頑丈な家を提供する同社ならではのテイストが、千秋さんの好みにぴったりだったのだ。「パッチワークを飾るところがたくさんある、この家は飾りがいがある、と思ったんです」。車好きなご主人は、ガレージが家の中にあるところが気に入ったそうだ。  前からインテリアショップや雑貨屋が好きで、しばしば足を運んでいた。また、パッチワークの参考になる海外の雑誌を定期購読していて、印象に残ったインテリアの写真を切り抜いて集めていたという。だから、いざ建てるときには家のイメージがほぼでき上がっていた。キッチンはアイランドでワークトップはタイル張り、シンクは陶製、床はテラコッタ、というふうに。  予算の関係で、キッチンのアイランド部やデッキはご主人の手づくりとなった。ご主人は日曜大工が趣味。そのためガレージの一部を工作室にしている。家を建てたときの端材等を譲り受けてつくったというそれらは、言われなければプロの仕事と疑わない仕上がり、家の雰囲気に

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