雑誌「チルチンびと」94号掲載 福岡県 未来工房
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133wood-burningstove1和室から土間を見る。奥の扉が親世帯に続く。 2リビングで遊ぶ息子さん。この家に暮らすようになってから風邪知らずで元気いっぱいだそう。 3子世帯の玄関から通りを見る。 4ゆとりのある土間玄関。 5〜10住まいの各所に、個性的なランプが灯る。照明はすべて【未来工房】の提案から選んだ。 Mさんの家の特徴は、玄関の扉から庭まで一直線に続く土間。ご主人は「雑誌で京都の町家を見て通り土間に憧れていたので、土間は絶対につくりたいと思っていました」と話す。この土間を境に西側が親世帯、東側が子世帯と分かれる。【未来工房】の林善嗣さんは「各世帯それぞれに玄関を設けつつ、内部は土間で二世帯がゆるやかにつながる、土間にはそんな役割も持たせました」と話す。 土間と同様に、夫妻が譲れなかったのが、薪ストーブを設置することと、オリジナルのキッチンだった。「薪ストーブは芯から暖まるというか、エアコンとはまったく違う心地よさで、導入して本当によかったと実感しています」(ご主人)。毎日ご主人が帰宅後に薪をくべ火をつけるため、冬はいつも以上に帰宅が楽しみなのだと笑う。 一方でキッチンは、ドイツでパンづくりを学んだ奥さんの希望をとりいれたオリジナル。大きなホーローのシンクやタイル貼りの壁に、古道具屋で手に入れた雑貨や器がならぶ空間は、ヨーロッパの空気を感じさせる。「和も洋もミックスして、自分たちの好きなものや心地よさを大切につくった空間です」。 暮らしの集大成としての住まいを手にいれたMさん一家。「いずれはパン教室を開いたり、庭にピザ窯をつくれたら」という言葉が、これからの幸せな暮らしを物語っていた。 25796810リビングの主役は薪ストーブ

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