雑誌「チルチンびと」別冊40号掲載 福岡県 エコワークス㈱
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福岡県・熊本県 エコワークス㈱ 天然乾燥無垢材を使い、省CO2の家づくりを実践 当社は自然素材で健康な家づくりを行う新産住拓のグループ会社の一員として、社名が示すように、特にエコ住宅に力を入れた提案をしています(エコワークスとは直訳すると環境活動の意)。環境に最もやさしい建築材料は、循環再生が可能な木材です。当社の家づくりで用いられる木材は、熊本県の人吉・球磨地域にあるSGECの森林認証林で育てられた杉や檜。冬期の伐り旬を守って伐採し、昔ながらに山で葉枯らし乾燥させた後、約3万坪の広大な土場で1年半から2年という時間をかけて天然乾燥させたものを使います。人工乾燥材に比べ、色・艶・香りにすぐれているのが特徴です。当社の家は、柱・梁から羽柄材までオール天然乾燥無垢材で、仕上材はもちろん、下地にもいっさい合板は使いません。昔からの林業のプロが行ってきた家づくりをお手本にした家は、特に、純粋に木の香りが楽しめて癒されると好評です。 木材の天然乾燥は人工乾燥と比べて使用する燃料が不要なため、CO2の排出も約6分の1、1軒当たりで約4tのCO2削減となります。東日本大震災以降は国も省エネをさらに推進(省エネ基準の義務化やゼロエネルギー住宅への補助)、さらにはLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅も奨励が進められています。上2点/宗貞邸はLCCM住宅として、住宅・建築物省CO2先導事業補助金の第一棟物件。九州で初めて補助事業に採択された。大野城モデルハウスは建築的、設備的にさまざまなエコ技法を盛り込んだパビリオン的存在。今号の事例の宗貞夫妻が一目惚れした家でもある(P.112〜参照)。118

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