雑誌「チルチンびと」別冊38号掲載 福岡県 エコワークス㈱
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P115 福岡県大野城市月の浦にある月の浦コットンヒルズは、緑豊かな丘の上に広がる住宅街。その一画に木立に囲まれるように建つ一軒の家がある。モダンな黒い外壁に新緑が美しく映え、北側にせり出した屋根にはOMソーラーの集熱パネルが載る。この家は、福岡と熊本に拠点を置く地域工務店エコワークスの新しいモデルハウス、癒しの木の住まい「棲すみ香か」だ。  モデルハウスというと豪華仕様にするのが一般的だが、この「棲香」は延床面積39坪という現実的な大きさと、コスト的にも無理のない等身大のモデルハウスとなっている。「39坪というのは、当社で建てる家の平均的な大きさとほぼ同じなんです。若いご家族でも『これなら建てられる』、『こんな家なら住みたい』と思える家をめざしました」というのは、社長の小山貴史さん。 贅沢なしつらえは省いているものの、洗練されたデザインをベースに、熊本の天然乾燥無垢木材や合板ゼロ、自然素材100%の珪藻土、無染土無着色畳など、同社の家づくりの基本的なクオリティはそのまま。もちろん、軒の出を深くしたり、OMソーラーやDOMAくーるの導入、将来的には太陽光発電パネルの設置まで視野に入れたつくりで、自然エネルギーを生かした快適なエコライフも存分に楽しめる。「当社のエッセンスを凝縮した、エコワークスらし い家になりました」(小山さん)  この家を訪れる人がまず心地よく思うのは、門や塀をあえてつくらず、雑木の植栽

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