小山貴史社長は木下さんとの協働について「新しいデザインとコンセプトに挑戦したいという考えがありました。エコワークスという社名の通りのコンセプトでZEH住宅など積極的に提案していますが、住宅の要素はそれだけではないわけで、ZEHやエコを超えたデザインの価値のようなものを提案できればいいなと思いました」と語る。小山社長は、学生時代に事業家として社会の役に立つことを目標として、IT業界を経て建築業界へ転身。木下さんは小山社長の、「事業を通じて脱炭素社会をめざし、結果的に未来の子どもたちにも喜んでもらえるような、環境にやさしい家づくりを、今の世代の人たちと一緒にしていく」という人生哲学に深い共感を抱いたそうだ。「僕はデザイン的な評価はできないし、しないという考え。生き方の部分で共通のものを持てた木下さんとコラボできたというのが価値ですね」(小山社長)。鹿児島生まれで熊本大学出身の木下さんと、熊本生まれの小山社長。二人の九州人の心意気が、未来へのモデルハウスを創造した。
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