雑誌「チルチンんびと」104号掲載 福岡県 エコワークス㈱
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1キッチンから見る、玄関、仏間、回り廊下。 2仏間と残された古建具。3回り廊下は家事動線がよく、遊びの間にも。 4古梁と屋根勾配なりの天井のある洗面所。仏間が家の中心のびのび遊ぶひ孫92懐かしくやさしい印象を与える。廊下は、子どもの遊び場にも家事の場にもなり、「民家の持つ多目的で、領域を曖昧に行き来する知恵のある空間」が再現された。見事な設計力だ。 「1年住んでみて、子どものアレ取材・文=宮下恵里子ルギーやアトピー、喘息が気にならなくなりました」と、奥さん。 「今回解体した家の廃材は捨てず、庭に保管しています。薪ストーブの燃料にして、暖房や調理に。古い家を支えた材が新しい暮らしも支える。無駄なものは一つもありません」。「『電気を使って湯を沸かす』ことに違和感があり、新居では自然の力でお湯を沸かせるよう、太陽熱温水器を設置。環境にやさしい暮らしができるようになりました」とご主人。断熱性能がよく「床がひんやりしないので、靴下を履かずに裸足の暮らしです」と、奥さん。 「エコワークスはお客さまと一緒に考えて家をつくる、という会社なので」と筒井さん。同社・小山貴史社長の「リノベーションは、技術力を持つ地域工務店しかできない使命。地球環境と共棲するゼロエネルギー化、耐震力、耐久性を持つ家造り」の思いが込められた、いい住まいだった。特集住空間リノベーション1234

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