雑誌「チルチンんびと」104号掲載 福岡県 エコワークス㈱
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91 博多駅から、市営地下鉄と相互乗り入れするJR筑肥線で40分余の「筑前前原駅」、『魏志倭人伝』の伊都国の地といわれる糸島市に、青栁邸は建つ。 「ま、墓守ですね」と青栁さんは笑う。病で早逝した父の実家を祖父母から受け継いだのだ。7歳まで住んだこの家の「仏壇が気がかりだった」と、語ってくれた。 福岡のアパートで暮らしているころ、「あの家いいよね」と奥さんと同じ感想を持ったのが、エコワークスの家だった。相談に訪れ、築60年の祖父の家を見てもらった際にエコワークスの筒井さんと大工さんが、「木の寿命は200年あるから、あと150年は大丈夫だ」と言ってくれた。周囲の大反対を押し切って、リノベーションに決めた。「今のプレハブみたいな家を建てても、30年後がどうなるかわからないし」と、ご主人。 ①仏間が家の中心 ②梁、書院の建具を使う ③九州産の木を使う。 その三つの思いをエコワークスが形にした。仏間をゆったりとした廊下で囲み、来客と家族の導線が繋がりつつも交差しない「子どもがのびのび遊べる」独創的な間取り。書院の古建具、古材の梁が

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