雑誌「チルチンびと」70号掲載 宮城県 ㈲佐七建設
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212しいご主人が家族とゆっくり過ごせるのは朝だけなので、日差しを浴びて食卓を囲むようにと考えた。もう一つ、通勤用を含めて何台も自転車をもつご主人の趣味の部屋を玄関の近くに設けたかった。真冬に屋外で整備を行うのはつらく、専用スペースを確保するのが長年の望みだったからだ。 打ち合わせが始まると、設計を担当する佐々木勇士さんがリクエストを基にいくつかのプランを提示、話し合いを重ねて構想が固まっていった。家への思いあふれる夫妻とのやりとりは真剣そのもので、毎回、充実していたと佐々木さん。ダイニングよりリビングを見る。リビングの先は和室。ふだんは建具を開け放ち一体にしているが、ご両親が見えた際には客間としての利用も。吹き抜けはぜひ欲しかった。上下階の間でいつも気配が伝わる。この家に移り、子どもたちはのびのびするように。リビングのブランコは大好きだが、周囲にも遊び場が。公園で虫をつかまえたりと、自然児になった。

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