雑誌「チルチンびと」92号掲載 愛媛県 ㈱西渕工務店
2/4

159存在感たっぷりの太鼓梁の下、食を楽しみ、家族で語らう 土間玄関からリビングに入ると、ひと抱えはありそうな太い松の梁が目に飛び込んでくる。古色仕上げの梁や柱が白い漆喰壁に映える空間は、古民家のような落ち着いた雰囲気を醸し出す。 この家に暮らして4年が経つという小池哲さん・千晶さん夫妻は「家づくりにあたり、木のぬくもりが感じられることと、日本の伝統的な建築様式を踏まえていることは欠かせない条件でした」と振り返る。ハウスメーカーも含めて30軒以上の家を見学する中で、「50年、60年と住み継いでいく家を建てたいと考えたときに、最も納得できたのが西渕工務店だったのです」と話す。 設計面では、角地であり、通りを挟んでグラウンドが広がるという恵まれた敷地を生かして、南側の庭に向かって大きくひらいた間取りを希望した。さらに、料理が趣味だという哲さんの希望で、独立型の広いキッチンを5広いリビングには薪ストーブを設置。冬は毎日火を入れる。薪はストーブ屋さんから丸太を購入し、庭で薪割りをしている。 6トイレも住まい全体の雰囲気に調和する空間に仕上げた。 7ダイニン1外観。南側に広く庭をとった。 2広い玄関土間から格子戸越しに外を見る。 3造園は今治市の創造園に依頼した。 4住まいと庭をつなぐ軒下空間。薪のストックを置くなど有効活用している。 5876グ。左奥がキッチン。ダイニングテーブル、ダイニングの収納などの家具は、北の住まい設計社のもの。樹種はすべてウォールナットで統一した。 8大工がはつった太鼓梁は迫力十分。

元のページ  ../index.html#2

このブックを見る