雑誌「チルチンびと」86号掲載 香川県 高陽建設㈱
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236気持ちよさという普遍性のある住宅をつくり続けてきた田中さん。「一日の中で心地よい場所が変わる猫のような暮らしがしたい」というNさんの希望から、思い切りのよい開口部のある南面と、やさしい光が入る北面の両方を生かした。加えて障子をはじめとする建具の開け閉てで雰囲気をがらりと変える。「何もしない勇気が大事」と言う田中さん。奇をてらうデザインもなければ余計な線もない。外も中も美しく見えるための納まりを徹底した。 田中さんとの初仕事を成し遂げた高陽建設は、1960年から続く大工型工務店で、伝統構法の大工技術に定評がある。ベテランはもちろんだが、中心となって動いているのは次の時代を大工とともに切り開くリビングからキッチンまでのびる縁側。垂木を支える軒桁は、追っ掛け大栓を使って継いでいる。上:テーブルも田中さんがデザイン。食事以外でもリラックスできるように一般的なものより高さが5㎝低い。 下:家族室との仕切りを取った和室。大壁ですっきりとした中に、四国産の柱梁が映える。同社では木のしなやかな強さとつやを生かすよう天然乾燥に。

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