雑誌「チルチンびと」81号掲載 香川県 高陽建設㈱
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239げることはもちろん、「大工の復権」にあると、高陽建設の西尾直樹社長。「大工が自分の仕事に誇りをもってほしいんです。そのためには収入がよくならないと」。伝統型の家はとにかく工期がかかる。効率化を徹底し、培った技術をベースに質を落とさず、かつ従来の自社にはないデザインを……。それが3年前に立ち上げた連合設計とのコラボレーションによる「sorai」。以前は前面に出していた木を白い大壁に隠したナチュラルモダンな魅力があるブランドだ。 大竹邸は、品格ある佇まいと上質な空間が求められていることを察し、仕上げや仕様がある程度規格化された「sorai」の枠を超えたオリジナリティが強いつくりとなっているのだが、壁に隠れるとはいえ、家を長持ちさせるための堅実な木組や左官の技は変わらない。「友人たちを招くと、ここでカフェでも開けば? って言われるくらい、すっきりときれい。けれども施工の現場を見ていたから、その美しさがいかに大工さんたちの苦心の賜物かわかるんです」と奥さん。美しいデザインとそれを形にする技術。大工型工務店の新しい方向性に、今後も注目したい。上:前列に大竹さんご夫妻と愛犬こてつ、父上。後列に高陽建設の西尾社長、棟梁をつとめた29歳の中川圭介さん。下2点:来客が多く、新居のデザインはもとより奥さんの手料理も評判。香川らしくうどんを用いたイタリアンで。上:南面外観。 下:連合設計がデザインしたキャノピーのあるカーポート。上品な佇まいを壊さぬよう腐心したとか。雨の多い地域なので庭にも轍を設け、車が入っていけるように。DATA所在地……香川県高松市家族構成…夫婦延床面積…193.76㎡(1階 127.41㎡ 2階 66.35㎡)敷地面積…348.59㎡竣工………2013年10月(工期2013年4月~10月)設計………rengoDMS/㈱連合設計社市谷建築事務所      03-3261-8286(ディレクター:戎居連太      デザイナー:越野 俊、仙道香理)施工………高陽建設㈱(現場監督:牧野孝史      大工棟梁:中川圭介)087-866-2280 構造形式…木造軸組工法2階建て主な外部仕上げ 屋根/ガルバリウム鋼板立ハゼ葺き 軒天井/杉板張りの上塗装(オスモカラー) 外壁/塗り壁(ユニプラル掻き落とし仕上げ)主な内部仕上げ 天井/杉板張り、構造材現し、 塗り天井(マーブルフィール) 壁/塗り壁(マーブルフィール)、杉板張り 床/オークフローリング オイルフィニッシュ仕上げ1F2Fダイニング・キッチン客間リビング玄関カーポート寝室寝室和室

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