雑誌「チルチンびと」81号掲載 香川県 高陽建設㈱
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237ご主人のくつろぎの場ともなる深い軒下のデッキ。L字型の平面は構造的にバランスがよい。カッシーナのソファは大竹夫妻のセレクト。ダイニングは天井を漆喰で仕上げリビングはリズミカルに梁が並ぶ。は、自然に近い暮らしがしたいという大竹さんの夢そのものだ。「リビングから山並みを眺め、鳥のさえずりに耳を傾けたり。デッキで犬と戯れるのも、しみじみと楽しいひとときです」と大竹さんは語る。 大竹邸を手がけたのは、創業55年になる実力派の大工型工務店・高陽建設㈱。木組と小舞土壁の大工技を生かした伝統構法に定評がある同社だが、白くモダンな大竹邸は従来とはまったく異なるデザインだ。実は設計は、東京のrengoDMS/㈱連合設計社市谷建築事務所。劇的な方向転換の理由は、デザインの幅を広 「和は好きだけれども、瓦屋根など典型的な日本家屋だと重苦しい。適度にモダンでカジュアルすぎず、品がよい……これっていちばん難しいですよね」と笑うのは大竹夫妻。オープンなLDKはモダンな白い大壁と天井を基調としながら、色つやの美しい木の梁を現した箇所もあり、無節の床板とともにほどよく木の存在感を感じさせてくれる。「建てるのならやっぱり木の家。でも存在が強すぎると落ち着かない。この家はそのバランスがちょうどよくて」と居室を満足げに見回す大竹さん。 間口に対して奥行きのある敷地に、庭を挟むようL字型に配されたLDKと客間。のびやかに庭、さらには彼方に連なる山を望める明るい居室白いモダンな空間への劇的な方向転換風格のある玄関まわり。造り付けのベンチには鉢植えをあしらい、ちょっとしたギャラリーに。

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