雑誌「チルチンびと」94号掲載 徳島県 ㈱山田工務店
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2161畳の間にちゃぶ台での食事風景。昔ながらの日本家屋の暮らしを望んだ夫妻のこだわり。  2光が入る明るいキッチンには奥さんが集めた道具が並ぶ。  3徳島の家庭の食卓に欠かせないスダチ。 4玄関から居間を見る。 5・6雪見障子や違い棚など和のしつらえが美しい。 7尺角(直径約30.3cm)の見事な大黒柱は吉野杉。 8左から、山下さん一家、山田社長夫妻。による手刻みで仕上げている。手間を惜しまぬ伝統的な家づくりを続けるため、若手大工の育成にも力を注ぐ。「無垢材や漆喰などの自然素材を使えば、必然的に職人の手仕事が増える。それが技術の継承につながっていきます」と山田社長は語る。 山下夫妻は山田工務店の職人の仕事ぶりを振り返る。「どんな相談も親身になって聞いてくれて、たくさんのアイデアやアドバイスをもらいました。同世代の若い大工さんでしたが、さすがプロと感じました」。 山下邸は1階に居間とキッチン、2階には寝室と子ども部屋というシンプルな間取り。家族が自然と集える居住空間だ。 広々とした玄関土間はご主人のリクエスト。趣味の自転車が掛けられ、玄関奥には一家で楽しむアウトドアの道具が並ぶ。 土間の先に広がる居間は、無垢の柱や梁が漆喰壁に現しになった真壁づくり。自然光がたっぷりと差し込み、木の香りが心地よいこの畳の間は、一家の生123自然素材にふれながら子どもがのびのびと育つ家

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