雑誌「チルチンびと」別冊39号掲載 広島県 木ごころ㈱坂田工務店
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 熊野町は「筆の町」だ。170年余の筆づくりの歴史があり、全国の生産量の8割を占める。この町に、京都で小学校教員をしていた「光本凉子園長」は嫁いできた。筆の町で、皆働く町なのに保育園がなく、町民も教員も困っていた。「じゃあ、何とかしなくちゃ」と、昭和43年に、教育者の夫とともに私財を投じ「社会福祉法人」の認可をとり、昭和44年4月1日に熊野町で初めての児童福祉施設として「保育所・ひかり学園」を、開設した。その後、昭和56年に「初神保育園」、平成11年に「保育所・まこと学園」(広島市安佐南区)、平成22年に公設民営として「くまの中央保育園」を開設。昭和3年生まれの光本園長は、もう40年余も地域の働く父母のために頑張っている。   光本園長は「保育園は生活の場だから、たくさんの体験をさせたい。音楽や年中行事、地域の生活文化の伝承の体験で、心が豊かに育ちます。掃除や自然の中の遊びすなお(知育・文化の伝承)元気(体育)良い子(徳育)はつかみ127

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