雑誌「チルチンびと」95号掲載 広島県 ㈱坂田工務店
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131リビング2F1F子ども室吹き抜け瓦屋根の家でなく、おしゃれな家に住みたい、と思っていました。けれども今は、やはり昔ながらの木の家はいいなあ、と思います。瓦は新建材に比べてコストもかかりますが、それでもやってよかったです」。 広島市のベッドタウンでもある八本松は、近年、急激に都市化が進んできているという。そんななか、風土に根ざして暮らしたいという思いを抱く若い住まい手がいた。その志は、工場で大量生産された建材を効率よく組み上げるハウスメーカーでは叶えられない。それができるのは、地場の気候を知り尽くし、技術をもった地域の工務店だ。思いが、家という〝かたち〟になる。そうしてできた家々が、やがて風景を再創成する時がくるのだろう。■所在地:広島県東広島市■家族構成:夫婦+子ども2人■敷地面積:472.84㎡■延床面積:131.25㎡ (1階88.19㎡ 2階43.06㎡)■竣工:2014年12月 (工期2014年5月~12月)■設計・施工 木ごころ ㈱坂田工務店 ☎082-429-2777■構造形式:木造在来軸組工法■主な外部仕上げ 屋根=石州瓦葺き 軒天井=杉板 外壁=漆喰、一部檜 ■主な内部仕上げ 天井=杉無垢板  壁=中霧島壁ビオセラ  床=杉無垢板Union of Regionalism Architects上・右/リビング奥のキッチンカウンターは子どもの勉強スペースにも。家族の間に自然とコミュニケーションが生まれる。 右下/掘り炬燵式のダイニングテーブルを囲む一家。 下/薪ストーブはヨツールF400をセレクト。 左/右から石井雄一さん・貴子さん夫妻、長女・瑛美ちゃん、次女・明佳ちゃん、坂田工務店髙原社長、同社髙原麻由子さん。 右ページ上/吹き抜けが明るく開放的な1階リビング。 下/玄関は和モダンのしつらえ。土間は大磯豆砂利仕上げ。和室寝室玄関ウッドデッキウッドデッキ浴室キッチン取材・文=植林麻衣書斎

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