雑誌「チルチンびと」95号掲載 広島県 ㈱坂田工務店

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130とっています」（髙原社長）と細やかな配慮をしている。近年はここまでする業者も少なくなったそうだが、「家は何十年にもわたり住み続けていくものですから」と、髙原社長は当たり前のことのように、淡々と語る。　昔ながらの佇まいをもつ石井邸だが、内部は一転、無垢の木と白い左官の大壁が印象的なモダンで明るい空間。「屋根には鬼瓦も据えて派手なくらい（笑）。そんな外観とのギャップが面白いでしょう？」と奥さん。南北に長い敷地の隅々まで光と風が巡るよう、１階は吹き抜けを配したワンルーム。オープンなキッチンは、子どもの勉強机にもなるカウンターが備え付けられ、家事をしながら目配りができる。ダイニングテーブルは、ゆったりくつろげる掘り炬燵式。自社大工が構造から家具まで一貫して手がける精緻な納まりが、凛とした空間に立ち現れる。　家づくりを振り返り、奥さんは語る。「私も子どもの頃は、