雑誌「チルチンびと」66号掲載 広島県 木ごころ㈱坂田工務店
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長の熱心な議論が始まった。
連合設計社の越野俊さんは、筑波大学で伝統的住宅を研究する安藤邦廣教授に師事して古民家再生の経験を積み、日本の木組みを知りつくす稀少な若手建築家だ。越野さんは、西条市・東広島市の風土を読み解き、「西条の溜め池文化をヒントに、中庭に池をつくり、盆地気候の暑い夏に涼風を採り入れる」ことを提案した。
また、同社の仙道香理さんは「暮らしをつくる家具や食器・小物と音楽を考えたシンプルな空間」を提案。
高原社長は、知人が開発した「観賞魚用水浄化システムを採り入れ、池をビオトープに」と、それぞれ知恵を出し合った。
お客さんが帰らない
モデルハウス
こうして生まれたモデルハウスには、日々たくさんの見学者が訪れる。
「お客さまがなかなか帰らないんです」と笑う高原社長。来場者は、3時間は居てあちらこちらに座り、へーっと、空間や開口部が切りとる景色を堪能してから、やっと帰るという。この家は、生活の時間の質を豊
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