雑誌「チルチンびと」48号掲載 奈良県 ㈲倭人の家建築
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3ページ 人」に参加していた。その縁で培った建築家や家具職人などとのネットワークを生かし、倭人の家建築では住まい手の要望に応えて多様な家づくりを行っている。 光と風を取り込む 快適な住まい 新子邸は事務所の建て直しを機に建てた、夫婦二人の終の住処。新子さん夫婦の希望を、棟梁・戌亥利男さんが昔ながらの板図に起こし、1本1本、自ら墨付けを行って建てた、木組みが美しい住まいだ。  リビングはたっぷり光が注ぎ、心地よいぬくもりがある。また、家の各部屋の床には、通気口を設置。冬は床と同じ材で蓋をしてぬくもりを閉じ込める。春には格子状の蓋に替え、自然換気で清々しい空気を入れる。壁には調湿効果の高い珪藻土が塗られている。「訪れる人は皆、気持ちがいいって言ってくれますね」と、磨須美さんは笑顔で話した。

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