雑誌「チルチンびと」98号掲載 兵庫県 ㈱平尾工務店
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1リビングと和室。 2紀州材を込栓で止めた構造が大工の腕の確かさを感じさせる。 3漆喰にお孫さんたちと手形をつけて記念に。兵庫県152チンびと』愛読者だった長女が、小誌を見てリフォームを相談した平尾工務店を「親切な工務店」だったと教えてくれたのがきっかけだった。 夫妻はさっそく同社のモデルハウスを見学に行き、ご主人は「光の入り方が気に入ったし、国産材へのこだわりにも共感」、奥さんも「無垢材と漆喰の家づくり」に好印象を受けた。かくして、前田さん夫妻と平尾工務店との家づくりがスタートした。最高の場所から炎を眺められる工夫 設計は平尾工務店社長の平尾博之さんを中心に、同社の設計スタッフがまとめ上げた。南側の「いちばんいいところ」にリビングを置き、東側の土間に対面してダイニングを配置。土間の隅に薪ストーブを置いた。ストーブは、ご主人の「クラシックなデザインを」という要望に応え、モルソーの7140CBを選んだ。さらに、リビングから薪ストーブの炎が眺められるように、壁の一部にガラスをはめ込んだ。 夫妻がこの家に住み始めてから約1年。昨冬は毎日夕方から火を入れて、暖かさを実感した。「リビングに座ってストーブを眺める」時間は、ご主人にとって至福のひとときで「今シーズンからは、昼も火を焚こうと思っています」と話す。奥さんはピザづくりや、煮込み料理にも挑戦。これからレパートリーを増やしたいと言う。 また、薪ストーブは、ご近所付き合いをも深めてくれた。薪ストーブがある家は珍しいとやってき132

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