雑誌「チルチンびと」103号掲載 兵庫県 ㈱井藤工務店
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奥さんの親が所有する田んぼの一部を譲り受け、家づくりを計画した井藤社長一家。かねてから決めていたのは平屋建てにすることだった、と奥さん。かつてマンションで暮らした時期に、階段の昇降のない生活に家事のしやすさを感じていたことがきっかけだと振り返る。また『チルチンびと』に掲載された平屋住宅を見て、平屋への憧れはいっそう増した。そこで、その設計者である田中敏溥さんに設計を依頼することに。井藤社長は、「田中さんに電話をすると“すぐにそちらに行きますね”と、中島さんとともに、駆け付けてくれたんです」と笑い、やり取りの端々に見える明朗な人柄にも安心感を抱いたのだと語る。設計を相談する中で希望したのは、平屋建てで、田んぼやその先に佇む枝ぶりのいいエノキの木に向かって開いたプラン。ディテールについては、木製サッシを使いたいと伝えた。二人は要望を汲み、西向きではあるが田んぼ側に開いた平屋建築家の設計で実現した理想の平屋11西側外観。切妻屋根の上に立ち上がっているのは、明かり取り窓。 2縁側でシャボン玉をする子どもたち。 3玄関。洗い出しは勇建工業が施工。 4縁側を駆ける長男・一永君と長女・千都ちゃん。 234

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