雑誌「チルチンびと」105号掲載 京都府 ㈱彩工房
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明るく開放的な空間で家族団らんの時を過ごす132だのは『チルチンびと「地域主義工務店」の会』会員社である彩工房だった。 「最初は建売住宅やハウスメーカーの展示場などに足を運んだのですが、ピンと来るものに出会えなかったんです。そんなとき父から、店のギャラリースペースによく立ち寄っていたという彩工房の森本均社長を紹介されました」(酒谷さん)。その後、彩工房のモデルハウスを見学したところ、自分たちの描いていたイメージとぴったりと合致したという。奥さんも「モデルハウスに足を踏み入れた瞬間に、他のハウスメーカーに抱いていた違和感を払拭するものを感じました」と振り返る。 設計にあたっては「暮らしの変化にあわせて、自分たちで少しずつ手を入れていきたい」という考えのもと、間仕切りの少ないオープンな間取りを希望した。「設計にあたり、彩工房さんが手がけた住まいを見学させていただきました。経年変化による木材の色合いや実際の暮らしぶりなどを知ることができ、新しい家での暮らしをイメージできるようになりました」と夫妻は語る。彩工房の森本均社長は「酒谷さんとお話しした時に、写真家として被写体の背景にある暮らしやストーリーを伝えることを心がけているとおっしゃっていました。私たちも同じように、暮らしのシーンを意識した空間づくりを心がけています」と話す。

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