雑誌「チルチンびと」105号掲載 京都府 ㈱彩工房
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123130自分たちの暮らしに寄り添う家を建てる 長男の誕生をきっかけに、自然豊かな環境で子育てをしたいと思うようになった酒谷薫さんと奥さん。それまで大阪の都心部のマンションに住んでいた夫妻は、お互いの実家がある京都・山科に戻って家を建てることを決意した。新たな住まいを建てたのは、床屋や花屋が並ぶ準商業地域の一画にある角地。「この土地では、もともと父が酒屋を営んでいました。父が(父の兄が経営する)市内の別の場所で働き始めることになり、ここに家を建てることにしました。そこで、お店が多い地域になじむような、オープンな住まいを建てたいと考えたのです」と話す酒谷さん。「住まいの一部を開放したマルシェなども時々開催できたらいいねと話しました」(奥さん)。 家づくりにおいて夫妻がこだわったのは、自然素材の家であること。「もともと仕事で建材を撮影する機会が多く、家を建てるなら自然素材の家がいいと思っていました」と酒谷さん。父親が設計士だったという奥さんも「実家が木の家でした。木の柱や土壁がある環境は、大人になった今振り返ると贅沢だったなと思います」と語る。 こうしたこだわりを実現すべく、夫妻が家づくりのパートナーとして選ん

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