雑誌「チルチンびと」別冊52号掲載 京都府 ㈱彩工房
3/6

70いい家をつくる工務店の事例ファンだったという奥さん。「時々見学会に行っていて、どの家も入った瞬間に落ち着くところがいいなと感じていました」。ご主人と見学会を訪れたこともあり、夫妻ともに彩工房の家づくりに共感していたという。今回は息子さん夫妻を誘って見学会に参加したところ、息子さんも「ほかと全然違う。こういう家が建てたい」と二世帯の思いが一致し、彩工房との家づくりを決断した。彩工房ならではの和の意匠が映える Yさんから相談を受けた彩工房の社長・森本均さんは、敷地の特徴を生かしたプランを提案した。「通りに面した駐車場を残すことになったので、外観に配慮しながら2棟の関係性を最も重視しました。共有する中庭で遊ぶお孫さんの姿を両方の家から見守ることを思い浮かべながら、小屋も含めたレイアウトを提案しました」と話す。 それぞれの家のプランについては「同じ敷地で建て替えるので、以前の暮らし方をうかがった上で、よいところは踏襲し、変えるべきところは変える提案親世帯、子世帯の家が互いを引き立て合う 近くに桂川が流れる住宅街の一画。奥行きのある敷地を生かし、通りに面した南側に子世帯が、中庭を進んだ奥に親世帯の住まいが建つ。統一感のあるデザインの2棟が並び建つ姿からは、凛とした品格が漂う。 かつてこの敷地には、築45年のRC造の家が建っていた。親世帯の奥さんは「私が小学生のときに父が建てた家で、何度か修繕しながら住み継いできました。ところが最近雨漏りするようになり、建て替えを考え始めたのです」と話す。そこで、近所に暮らしていた息子さん一家に声をかけ、敷地内に各世帯の住まいを新築することにした。 「以前の家は隙間風がひどくて、冬はとにかく寒かった。今度建てるなら木造にしたいと決めていました」と話す奥さん。当初はハウスメーカーのモデルハウスを見てまわったものの、どうにもピンと来ない。そこで、憧れていたもののコスト面で諦めていた彩工房を、改めて候補に考えるようになったという。 実は10年以上前から彩工房の12

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る