雑誌「チルチンびと」86号掲載 京都府 ㈱彩工房
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264リビングからダイニングを見る。エアコンをビルトインにして視界をすっきりとさせている。キリンの置物は知人から譲られたもの。右:家事動線に配慮し、収納もたっぷりととったキッチン。レンジなどは引戸の奥に収納できるようにした。 左:キッチンからダイニングを見る。螺旋階段が空間のアクセントになっている。ーブのある広いリビング。大きなソファを置いてゆったり過ごしたいという希望があったため、開口部を大きくとり、天井も高くした。薪ストーブは彩工房のすすめで設置したもので、この冬の使用に向けて、同社とともに薪の準備や火起こしに取り組んだという。一方で4畳半の和室は、離れのような雰囲気で、落ち着いてくつろぐことができる。「リビングとは直接つながっていないことで、ゆっくりできるんです」と奥さん。 リビングと和室の両室とも、ウッドデッキから庭の緑が眺められる。森本社長は「自然素材を使った家に似合うオープンな外構なので、周囲からの視線をさりげなく遮る樹木を植えています。さらに隣家との間には無垢材で物置を建てました」と話す。 夫妻は「庭の手入れやストーブの薪の調達など、マンションでは必要なかった『家仕事』が増えましたが、それもまた楽しみです。今後はストーブでピザを焼いたり、デッキで食事を楽しみたい」と話す。住まいと庭の成長とともに、家族の思い出も少しずつ増えていくのだろう。

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