雑誌「チルチンびと」95号掲載 三重県 ㈲トヤオ工務店
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和モダンな住まいにタイルでアクセントを夫妻揃って「和」にひかれ、京町家をイメージした住まいを建てた日下部さん。水まわりにはタイルを使い、デザイン性と機能性を両立させた。三重県三重郡菰野町 日下部邸 設計・施工=㈲トヤオ工務店写真=酒谷 薫 文=上野裕子 周囲に畑が広がる田園風景に、左官壁のベージュと焼き杉の黒が映える。端正な外観は、日下部さん夫妻が好きだという京町家からイメージしたもの。「旅行で京都や奈良に行くことが多く、家を建てるなら和の趣の感じられる住まいがいいねと話していました」と夫妻。 家づくりへの憧れは、二人のお子さんの成長にともない、具体的なものになっていった。そして、家づくりについて調べたり、展示場を訪ねる日々の中で出会ったのが、地域に根ざしたトヤオ工務店だった。「落ち着いた和の住まいが建てられること、自然素材を使っていることなど、私たちの希望を満たしていました。なおかつ、決して押し付けでない提案をしてくれたのがトヤオ工務店さんだったのです」(奥さん)。 同社は、約40年前に大工の鳥とやお谷尾眞まさ道みち社長が興した工務店だ。「長く受け継ぐ住まいをつくる」をモットーに、無垢の木の扱いに長けた腕のいい大工による家づくりを行っている。夫妻から京町家への78

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