雑誌「チルチンびと」88号掲載 三重県 ㈲トヤオ工務店
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202環境がよく通いやすい距離を条件に、奥さんの好きな御所山が見える絶好の土地を見つけた。けれど工務店選びには苦労したという。夫婦は自然素材による山小屋風の家を希望し、無垢の木をたくさん使いたいと望んでいた。ところが、イメージした家と予算の折り合う工務店が見つからない。「間取り ご主人はスキー、奥さんは登山と、ともにアウトドアスポーツが趣味の森北さん夫婦。四日市市内でアパート住まいをしていたが、自然を身近に感じながら暮らしたいと、長男の誕生をきっかけに家づくりを計画し始めたそうだ。 ゆくゆくは子どもを菰野町の幼稚園に入れるつもりだったので、新居で冬を越し、薪ストーブの扱いに慣れてきたご主人。昔ながらの手刻みの技を守り続ける工務店が、木をたっぷり使いたいという夫婦の望みに応えた、木尽くしの家。伝統的な板倉造りに想を得た内装も特徴だ。三重県 ㈲トヤオ工務店 森北邸写真・川辺明伸 文・石川祐子木に包まれた山小屋風の家で自然を感じながら暮らすチルチンびと「地域主義工務店」の会 チルチンびと「地域主義工務店」の会 屋根はすべてガルバリウムの予定だったが、夫婦の要望で西側を瓦に。木の外壁は奥さんのリクエスト。夫婦で柿渋を塗装し、家づくりに参加。

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