雑誌「チルチンびと」100号掲載 三重県 ㈲トヤオ工務店
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広い敷地に隣り合って建つ、本家と離れ。二世帯の同居をきっかけに、地域工務店に建て替えと改修を依頼し、三世代が自然に交流する住まいを実現した。三重県 T邸設計・施工=㈲トヤオ工務店 写真=酒谷 薫 文=上野裕子二世帯をつなぐ土間が、親・子・孫の絆を深める12106こだわりを叶える改修と建て替えを求めて 元気いっぱいに庭を駆け回る子どもたち。その姿を笑顔で見守る祖父母と両親。仲睦まじいTさん一家が、ともに暮らし始めたのは2年前のこと。きっかけは、息子さん夫妻の「一緒に暮らしたい」という言葉だったという。そこで、使っていなかった離れを改修して親世帯が住み、息子さん夫妻と3人の子どもたちが住む本家は建て替えることにした。 もともとインテリアが好きだったお母さまは、当初は建築家への依頼を考えていたという。「自然素材をはじめ、タイルや古い建具を使いたいと思っていたので、設計士さんに依頼するしかないと考えたのです」(お母さま)。ところが、まずは離れを改修し、その後本家を建て替えるという規模の大きさから、予算面で折り合いがつかなかったという。 そんな時に『チルチンびと「地域主義工務店」の会』加盟工務店であるトヤオ工務店の完成見学会が行われることを知り、家族で足を運んでみた。「鳥谷尾社長の話しやすい誠実な人柄にひかれました。こちらの無理な希望にも『できますよ』と言って実現してくださる。地元の工務店という点も安心できました」。2

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