雑誌「チルチンびと」別冊43号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
8/8

写真3点(提供/勇建工業)/施工中の様子。左から、コンクリート打設前の基礎、天井を撤去して現 しになった梁、漆喰を塗る木摺りパネル。(右の写真のみ別のお宅の施工写真) 北側外観。手前は駐車スペースで、これから外構工事を進めていく。右手に見える松はご主人のお母さまが植えて育ててきたものを残した。  住宅再生工事は、当社独自に開発した「YSP構法」で行います。この構法は、伝統構法でつくられた住宅に合った再生技術で、できるだけ日本の素材を使います。  昭和56年以前の住宅には耐震の考え方がなく、昭和25 年以前の住宅に関しては建築基準法の適用もありませんでした。大工が自らの経験を元に建てた家は、今の住宅と違い免震構造になっています。この免震構造に対応した基礎、耐力壁、水平耐力のある床・屋根を再生するのが「YSP構法」です。 実際には床をいったん上げてコンクリートを打設。そして各所の柱を根がらみなどで補強しながら、家の傾きを修正します。こうすることで床下の強度が増すばかりか、通風も改善でき、シロアリなどが住み着かない環境になります。そして壁には木摺りパネルを打ち、その上に漆喰を塗ることで強度、防火性能もアップ。また、快適な室温を保てるよう天井、床、壁にたっぷりと断熱材を入れます。 これらの工事は、腕の立つベテラン職人が素早くきれいに施工。さらに素材は、長く付き合いのある建材業者から良質な建材を安く会社情報はp.166 低価格で住宅の基礎を補修、補強できる「YSP構法」仕入れています。確かな仕上がりを低コストで実現できるのは経験豊富な当社ならでは。 まずはご家族皆さんのお話をうかがうことからスタートします。その家を建てた先代の話や思い出など、どの家にも素敵な物語があります。そんな物語とともに住み継いでいけるよう改修するのが、当社の使命だと思っています。YSP 構法について詳しくはホームページをご覧ください。http://www.youken-kominka.jp/

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る