雑誌「チルチンびと」別冊43号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
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自然素材で再生させた3世代で暮らす家   これまで住んでいた建物が、改修・増築によって快適な空間に生まれ変わった。住み慣れた家を生かし、土壁の良さに包まれる暮らしとは。 織田信長の清洲城があったことで知られる愛知県清須市。城下町の面影を残すまち並みと、新しい家々が混在する住宅街だ。その中でひときわ存在感を放っている、瓦屋根に真新しい白い土壁の建物が今回訪ねた齊藤邸だ。 このお宅は、元々住んでいた築35年ほどの木造住宅を改修・増築した住まいである。  玄関からLDKへ進むと、壁の白い漆喰に陽の光が反射した明るい空間が広がり、庭からの気持ちのよい風がクルミの床の上を通り抜ける。庭の奥に見えるのは、平屋建ての増築部分。 東側からの外観。外壁は元の壁に塗られていた左官を削り取り、新しく塗り直した。屋根は断面の薄い平瓦を使い、すっきりと見せる。左に見えるのが増築した平屋。 【事例】 清須市 齊藤邸 写真=垂見孔士 愛知県 勇建工業

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